授業一週目

2023年05月14日

5月9日から授業を開始して無事一週目が終わりました。

少数ながら受講したい方が来てくれて、本当にありがたいです。ひとりで研究を進めていくのも楽しいですが、誰かと話をしながら授業をしていくことでこちらも閃きが走って予想外のアイデアが浮かんだり結びついたりで、私にとっても有意義な経験となっております。

「対話の哲学」ではオリエンテーションとして自己紹介の後、納富信留『対話の技法』を扱いました。納富さんの議論を要約して紹介しつつ、私の観点から批判を加えていき、途中途中で受講者の意見や疑問に答えたり、一緒に考えたりという進め方をしています。受講者それぞれが自分の課題(主題・問い)を持っていて、それらを聞くのも視点が増えるので楽しいですし、私としては自分の持っている知識や技術の何をどう伝えればいいかが明確になってきます。受講者が多いと質問するだけでもプレッシャーになり、結局教員からの一方的な情報提供に落ち着きがちなので、今の準‐双方向的な形式は少人数だからできることですね。来週はブラジルの教育学者パウロ・フレイレ『被抑圧者の教育学』を扱います。

「〈哲学すること〉を学ぶ」のほうは残念ながら受講希望者がおらず、一週目は授業が成立しませんでした。課題図書の江川隆男『超人の倫理』は確かに難しい本ですが、価値観を揺さぶってくるので、複数人であーだこーだ言い合いながら読んでいくとすごく面白いし、自分の生き方を考え直す良い機会になると思うのでやりたかったのですが、宣伝・告知がうまくなかったですかね。

少人数なのは良い点もありますが、まだ受講希望者を受け入れられますので、学びたい方にぜひ来ていただきたいです。授業にも活気が出るのでありがたいです。来週の授業二週目からの受講も全然大丈夫ですので、興味があればお試しに一度お越しいただければと思います。ではでは。


▼ 「対話の哲学」シラバス

▼ 「〈哲学する〉を学ぶ」シラバス

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