〈哲学する〉を学ぶ ②(9‐11月)
◆ 目的:
1995年にユネスコは、すべての人が哲学を学ぶ権利を有するとするパリ宣言を発表しました。これは哲学が一部のインテリ層の専有物であることをやめて、市井の人々に広く開かれるようにと願ったものです。
しかし、もしここでいう〈哲学を学ぶ〉が哲学史や著名な哲学者の人生と業績を知ることだけを意味するのであれば(もちろんこれらも重要なことですが)、ただただ知識をストックしていくに留まって、私たち自身が〈哲学する〉ことができるようになることはありません。
ここでは哲学の学びを一歩進めて、自分の頭や身体、生活を通して〈哲学する〉ことを学んでいきます。つまり〈知識としての哲学〉から〈実践としての哲学〉へと歩を進めます。その実践は身につけると自分自身の生き方や感じ方に変化が訪れてしまいますが、そこにはこれまでにない驚きや喜びや納得(時には苦しみ)も伴います。では、はたして〈哲学する〉とはどんな実践なのでしょうか。
哲学をゼロから学ぶという方も大歓迎です。
「〈哲学する〉を学ぶ①」では江川隆男の『超人の倫理』をテキストとして使いましたが、②では高桑和巳の『哲学で抵抗する』を使います。哲学を「概念を云々することで世界の認識を更新する知的な抵抗」と定義し、古典的な哲学の名著以外のテキスト(先住民運動や公民権運動などについてのテキスト)を通して哲学していく高桑の実践を通して、〈哲学する〉の手触りをつかんでいきます。
◆ 目標:
*『哲学で抵抗する』を最後まで読み通す
*この著作が提示する〈哲学する〉ことの内実を理解する
*〈哲学する〉ことが自分の生き方・感じ方をどう変えていくのかをつかむ
◆ 定員:8名
◆ 授業計画:
1回目:オリエンテーション + 『哲学で抵抗する』「はじめに」
2回目:『哲学で抵抗する』第一章
3回目:『哲学で抵抗する』第二章 ①
4回目:『哲学で抵抗する』第二章 ②
5回目:『哲学で抵抗する』第三章
6回目:『哲学で抵抗する』第四章 ①
7回目:『哲学で抵抗する』第四章 ②
8回目:『哲学で抵抗する』第五章 ①
9回目:『哲学で抵抗する』第五章 ②
10回目:『チッソは私であった』
11回目:全体の振り返り
◆ スケジュール:
D:水曜日の19:00 ~ 20:30 【9月】5、12、19、26 【10月】10、17、24、31 【11月】14、21、28
E:金曜日の10:30 ~ 12:00 【9月】8、15、22、29 【10月】13、20、27 【11月】10、17、24 【12月】1
◆ 料金:25,000円(10回分、初回分は無料)
支払い方:① 一括払い(振込 or 現金)
② 月謝払い(振込 or 現金)
③ 各回払い(現金:1回 2,500円) など、支払いやすい方法で対応します。
※ 大学生・高校生などはそれぞれの状況に応じて学割対応しようと思いますのでご相談ください。
◆ 申し込み:
以下のアドレスに「お名前」「メールアドレス」、メッセージ欄に「授業名:〈哲学する〉を学ぶ②」、「受講を希望する時間帯のアルファベット」、「短めの自己紹介」を記入して送信してください。折り返し確認の連絡させていただきます。
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