滴塾 第二学舎とは
・滴塾 第二学舎は哲学を主軸に教育・相談・研究を行う私塾です。横浜市南区前里町に拠点を置いています。
・哲学を日常のなかで活きる実践として学ぶための場所です(哲学というむずかしい活動に挑戦して知恵熱が出るくらいよく考える機会にしたいので、スローガンは「知恵熱で世界をホットに」にしました)。
・「滴塾」の名前の由来は、緒方洪庵の私塾「適塾」に大塩平八郎の私塾「洗心堂」の「洗」のさんずいを合わせたものです。それぞれの私塾へのオマージュです。
・「第二学舎」というのは、もともと大阪の池田商店街に半ば放置されていた古民家があって、それをきれいにして勝手に「滴塾」と呼んでさまざまな活動に使っていたのですが、そこからの派生(のれん分け?)を表しています。
哲学とは
・哲学とはphilosophyの訳語で、元になったギリシャ語では「知を愛する」を意味します。
・「知を愛する」といっても、哲学は知識を素直にインプットしていくことを楽しむような活動とは少し違います。既存の知識を疑い、問いを突きつけ、より深く探究していくという、知に対して挑戦的な愛し方をする活動です。
・この活動によって知識が更新されたり、世界の見え方が変わったり、自分を押し込めてる枠が壊れたりします。
・なにより「考える力と技術と習慣」、「すぐには答えの出ないことにじっくり向き合う知的持久力」が身につきます。
・知覚や感受性が変化することもあるので、以前なら気づかなかったことに気づくようになります。その結果としてより生きづらくなることもありえます。それでも哲学することで導かれた変化には「自分で考え抜くことで辿り着いた帰結」だからこその納得感が伴います。なので多少生きづらくなったとしても、その意義を自覚したうえで自身の生を引き受けることができるようになります。
具体的には何をするのか(コンテンツ)
相談者の困りごとについて相談者自身が考え、自分なりの応答の仕方を探るのを哲学の考え方を使ってお手伝いします。(※心理療法のような治癒的な効果を狙ったものではありません。)
哲学や人文学について定員10名程度の授業を行います。哲学史や哲学者についての学問的な内容からは少し離れて、自分たちが日常生活の中で哲学すること(哲学の実践)を学ぶための授業にしたいと考えています。
ひとりで読むには難しい哲学や人文学の重要文献を集まって読んでいきます。わからないところや人の意見を聞きたいところを出し合って、ひとりでは到達できない文献の理解に協力し合いながら向かっていきます。
出前での哲学対話や講義などを行います。ご期待に添えること/添えないことがありますので、まずはご相談ください。